(2020年)11月18日に開催された「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(以下、フォローアップ会議)では、コロナ後の企業の変革に向けたコーポレートガバナンスの課題の一つとして、「取締役会の機能発揮と多様性の確保」について議論されたが(2020年11月19日のニュース「女性、外国人、中途採用者の管理職への登用状況等を数字で公表要求へ」参照)、その中で複数の委員から言及があったのが、「筆頭独立社外取締役」(英:senior independent director、米:lead independent director)の必要性もしくは有用性だ。日本企業の多くでは取締役議長を経営トップ(CEO、社長など)が務めており、監督と執行の分離を求める観点から問題が少なくないとして、筆頭独立社外取締役にこの問題を補完する役割が期待されている(下記の委員のコメント参照)。・・・
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