2021年6月24日のニュース「実施する“予定”の原則を「コンプライ」とすることはできるか」では、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等について「自主的かつ測定可能な目標」の開示を求める改訂コーポレートガバナンス・コード(CGコード)の補充原則2-4①(新設)について、「自主的かつ測定可能な目標」を示さない項目がある場合には、その旨およびその理由をコーポレート・ガバナンス報告書(CG報告書)の「中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方」欄に記載すれば、同原則を「コンプライ」としてよい旨、お伝えしたところだ(同ニュースの最終段落参照)。同ニュースでは「外国人」をとり上げ、「国内市場のみをターゲットとしているため外国人の採用は行わない」との理由を例示したが、「女性」「中途採用者」についてはどのような理由を示せば「自主的かつ測定可能な目標」を開示しなくてよいのかとの疑問が企業から聞かれる。
特に中途採用者については雇用情勢にも左右されるため、「測定可能な目標」を立てようがないとの指摘もある。果たして「中途採用は雇用情勢にも左右されるため、中途採用者の管理職への登用等について測定可能な目標を立てることは困難」という理由をCG報告書に記載した場合でも、補充原則2-4①を「コンプライ」としてよいのだろうか。
結論としては、・・・
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