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立会時間終了前の決算発表実現を支える「考え方」

多くの上場会社では、取締役会で決算短信の承認決議をしてもすぐに決算発表をすることはせず、「場」()が引けてから決算発表を行うのが通例となっている。これは、立会時間中に決算発表を行うと株価が乱高下しかねないからだ。しかし、立会時間終了まで決算発表をしないとなると、未発表の重要な情報が社内に留め置かれることになり、インサイダー取引を惹起しやすくなる点、注意する必要がある。

 東証では、朝9時から11時30分までの2時間半と昼12時30分から15時までの2時間半の計5時間にわたり、株券の立会(証券取引所内において会員証券会社間で行う売買取引のこと)が行われている。午前中の立会は前場(ぜんば)、午後の立会は後場(ごば)と呼ばれる。なお、東証は、2024年度中に後場の立会時間を15時半にまで延伸する計画を進めている。詳細は『立会時間の延伸議論決着へ 「前場引け後」の決算発表を検討する企業も』参照。

2021年12月16日のニュース『「他社での経営経験を有する者」のみを社外取締役とすることの是非』で紹介したバルミューダの事例がまさにその典型例だ。・・・

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