日本企業でも英文開示は年々充実化傾向にあるが、現場においては時間も労力もコストもかかっており、また、そのようにしてようやく完成した英文開示書類は、海外の読み手(主に海外投資家)からすると難読を極めるというように、作成側・読み手側の双方にとってストレスが生じている。特に報酬開示については、どのようなパフォーマンスに対してどのように報いる報酬パッケージなのか、それは経営計画で謳っているストーリーと整合した形となっているのかといった点をシンプルに理解したいと読み手は考えているにもかかわらず、そこに到達する数歩手前で立ち止まってしまうことが少なくないのが現状だ。
例えば、和文原稿の段階で「筋肉質な組織」を謳っていても、いざこれを英訳しようとすると、一体どのような訳語が適切なのか、頭を悩ませることになる。海外投資家にどう伝わるかはさておき、ひとまず・・・
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