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資本コスト経営、PBR水準にかかわらず対応を要請することを改めて周知

周知のとおり、東証は3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(以下、東証要請)を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(以下、資本コスト経営)を、プライム市場上場会社に対し、株主との対話の推進と開示(以下、株主との対話)を求めている。こうした中、東証が昨年7月から開催している「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第11回会合(8月29日開催)では、コーポレートガバナンス報告書(以下、CG報告書)における「資本コスト経営」と「株主との対話」の要請への上場会社の対応状況が報告された。・・・


資本コスト : 「資金提供者(債権者+株主)に対するリターン」のこと(なお、株主に対するリターンには、配当のほかキャピタルゲインも含まれる)。資金提供者に対するリターンが適切にできなければ、債権者は会社に資金の返還を求め、株主は株式を売却(=株価が下落する)せざるを得ない。したがって、会社にとって資本コストは「資金提供者に対するリターンの目標値」と言える。

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