東証が今から約1年前の2023年1月25日に開催した「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(以下、フォローアップ会議)で打ち出した「論点整理を踏まえた今後の東証の対応」で示された各施策は、その後、同年3月31日に公表された「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願い」などを通じて順次実施されてきた。その中で「英文開示の更なる拡充」については2023年秋が実施時期とされていたが、その具体的な方向性として「プライム市場における英文開示の拡充について」(資料6)と題する文書が12月18日に開催されたフォローアップ会議に提出されている。
東証は同資料中「ご議論いただきたい事項」(9ページ~)において、「決算情報」と「適時開⽰情報」を「マーケットに与える影響が⼤きいもの」と指摘、下表のとおりプライム市場の全上場会社を対象に英文開示を求めるとしている。実施時期は「2025年3月を目途」とし、相応の準備期間を設ける方向。
英文開示が求め られる情報 |
想定される書類 | 英文開示タイミング |
対象会社 |
決算情報 | • 決算短信・四半期決算短信 • 決算説明会資料 など ※ 開⽰範囲は各企業で判断 |
日本語と同時開⽰に努める | プライム市場全上場会社
※対応が難しい場合には、 |
適時開⽰情報 (決算情報を除く) |
• 決定事実 • 発生事実 • 業績予想の修正 など ※ 概要のみなど⼀部抜粋も可 |
上表のポイントは、・・・
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