IFRSを任意適用する企業がジワジワと増えてきている。今後適用する予定のところも含めると、2014年12月時点の導入(予定)企業は50社を超えた。IFRS任意適用企業の時価総額は、東京証券取引所全体の約14%近くに達しており、市場における存在感も増してきている。
IFRSの任意適用が増えている背景にあるのが、コーポレートガバナンスの強化と同様、IFRSを普及させることにより、海外投資家の資金を日本市場に呼び込み景気回復につなげようとする政府の姿勢だ。
具体的に見ると、まず、金融庁が2013年6月に公表した「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」を踏まえた連結財務諸表規則等におけるIFRSの任意適用要件の緩和が挙げられる。これにより、新規上場を目指す非上場企業においてもIFRSの適用が可能となったことを受け、2014年10月には(株)すかいらーくがIFRS適用企業として初の新規上場を果たしている。
すかいらーくがIFRSを採用した誘因になったと思われるのが、・・・
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