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変革著しい三菱重工と富士重工が“模擬エンゲージメント”で投資家と対話

 昨年(2014年)2月に導入されたスチュワードシップ・コード、そして今年6月1日に導入される予定のコーポレートガバナンス・コードが“両輪”となり、今後企業と投資家の対話(エンゲージメント)が益々加速していくのは間違いないが、実際にどのような形でエンゲージメントが行われるのか(行われるべきなのか)、企業はもちろん、国内機関投資家でさえも模索中というのが現状だろう。

 こうした中、経済産業省内に設置されている「投資家フォーラム作業部会」は、来月(2015年2月)27日に、“模擬エンゲージメント”と言える「企業と投資家による持続的な価値創造を⽬指して 〜スチュワードシップの実践〜」と題した対話シンポジウムを開催する。

 2014年12月10日のニュース「機関投資家が企業に投げかけたい質問の一覧が明らかに」でもお伝えしたとおり、「投資家フォーラム」とは、投資家が企業との対話に向けた実力を高めるために、投資家同士で知識や経験を共有したり、議論や情報発信等をしたりできるプラットフォームで、日本版スチュワードシップ・コードや伊藤レポートでその設置が推奨されているもの。現在、作業部会が設置準備を行っているところだが、メンバーは巨額資金を動かす有力資産運用会社に所属する者が中心となるため、今後その影響力は大きなものになると見込まれる。

 今回の“模擬エンゲージメント”は、企業や投資家の 「あるべき対話」の参考になればとの趣旨で開催されるものであり、「模擬」と言ってもその内容はかなり実践的なものとなりそうだ。これは、今回投資家の対話相手として、・・・

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