金融資産が多い企業に対するアクティビストの攻勢が始まっている。最近も、かつてソニーをターゲットとしたサード・ポイントが超優良企業として知られるファナックの株式を取得し話題を集めたところだ。当時のソニーは赤字であり、サード・ポイントの目的もリストラクチャリング・ストーリーの提案だったが、今回は総資産1兆3千億円のうち9千億円を占める金融資産が狙われた。
最近のアクティビストは、企業に対し直接レター(例えば、配当を増やすよう求めるレター)を送るだけではない。企業にレターを送ったことを自社のウェブサイトで公開し、他の株主・投資家に賛同を求める。保有比率が2~3%の間は企業側もそれほど気にはしないかもしれないが、これが5%、10%、15%と上がってくると・・・
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