上場会社の株式をいわゆるアクティビストファンドが数%保有する例が散見されるようになった。会社側は「買収されてしまうのではないか」と不安になる一方、投資家においては「今後ファンドが株式を買い増すのではないか」という思惑が高まりがちだが、現実はそれほど単純な話でもない。
アクティビストファンドがこれからどう動くか、それに対して自社がどう対応すべきかを検討するうえでは、昨今活発化している米国のアクティビストファンドの行動パターンを理解しておくことが重要である。
古典的なアクティビストファンドは、株式を買い集めたうえで、大幅な増配など“短期的”な株主還元を要求するのが定番だった。これに対し、最近の洗練されたアクティビストは・・・
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