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健康管理とセクハラの境界線

 大手コンビニチェーンのローソンで、玉塚社長が自らCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー=最高健康責任者)に就任し、「肥満の社員の割合を減らす」などの健康対策を打ち出したことが話題になっている。

 CHOとは、企業が社員の健康管理を組織的に行う上での最高責任者のこと。ロート製薬や大和証券グループ本社など、CHOを設置する企業は徐々に増えているが、ローソンのケースは、トップ自らが社員の健康管理を「経営責任」の1つとして明確に位置付けるものであり、同社の取組みが今後社員のパフォーマンス向上や、その結果としての企業価値向上につながっていくのか、注目される。

 ただし、肥満の従業員に対し「痩せるように」と指導することにはリスクがある。容姿を話題にすること自体がセクシャルハラスメントと受け止められかねないからだ(同性間であればパワーハラスメントに該当する恐れがある)。過去には、・・・

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