機関投資家の運用手法には、大きく分けて「パッシブ運用」と「アクティブ運用」がある。パッシブ(「消極的」なという意味)運用とは、東証のTOPIXのような株価指数(インデックス)の値動きに連動する運用成果を目指し、株価指数を構成する銘柄をポートフォリオに組み入れるなどして、運用会社は定性的な判断を入れずに機械的に投資判断を行う運用手法であり、ファンドマネジャーが独自に銘柄を選択して運用する「アクティブ運用」とは対極の関係にある。ところが、この常識が今後変わっていく可能性がある。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は先月(2016年1月)28日、「平成27年日本版スチュワードシップ・コードへの対応状況について」を公表したが、ここには、パッシブ運用機関に対してもエンゲージメントを促そうというGPIFの姿勢が明確に表れている。具体的には、・・・
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