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鬼怒川ゴムが示した“営業利益低下企業”の進むべき道

東証一部上場の鬼怒川ゴム工業は(2016年)3月11日、政府系金融機関の日本政策投資銀行(政投銀)からのTOB(株式公開買い付け)を受けて非上場化することを発表している(同社によるリリース「公開買付けに関する意見表明のお知らせ 」参照)。同社は、「競争力を高めるためには事業拡大が必要」と判断し、国内外に取引先を持つ政投銀の傘下に入るという。

TOB(株式公開買い付け) : 特定の上場会社の株式を、買取り株数・価格・買付期間を公告したうえで、株式市場外で不特定多数の株主から買い集めること。TOBとは「Take-Over Bid」の略。

同社の2015年3月期のROE(自己資本利益率)は12.8%に達しており、2016年3月期も増収増益を見込んでいる。こうした中で実施される今回のTOBは、一見すると、いわゆる企業再生型の買収ではなく、前向きな事業再編を目的としたものに見える。ただ、同社の経営指標を詳細に確認すると、・・・

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