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中期経営計画は「数値目標」だけか?

2016年3月期の決算発表が一巡した。コーポレートガバナンス・コード導入2年目を迎える中で注目されるのが、多くの企業が公表している中期経営計画の達成状況だ。同コードは、中期経営計画において資本効率の目標を示した上で(原則5-2)、未達の場合にはその原因を説明するよう求めている(補充原則4-1②)。

補充原則4-1②
取締役会・経営陣幹部は、中期経営計画も株主に対するコミットメントの一つであるとの認識に立ち、その実現に向けて最善の努力を行うべきである。仮に、中期経営計画が目標未達に終わった場合には、その原因や自社が行った対応の内容を十分に分析し、株主に説明を行うとともに、その分析を次期以降の計画に反映させるべきである。

公表された目標値は投資家を中心とするステークホルダーに対するコミットメントであり、達成状況について説明責任が生じるのは当然だ。しかし、上記補充原則4-1②を含め、近年は中期経営計画について「数値目標」に関心が偏り過ぎている気がしてならない。例えば・・・

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