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サクセッションプランの透明性はどこまで必要?

歴代社長経験者が次期社長を決めるという密室人事が不祥事の一因となった東芝や、次期社長の選任を巡り混乱を見せたセブン&アイの事例を踏まえ、今月(2016年6月)に集中する株主総会では、サクセッションプラン(後継者の選任計画)に対する投資家の関心が高まりそうだ。

コーポレートガバナンスコードの補充原則4-1③では、取締役会の責務として「最高経営責任者等の後継者の計画(プランニング)について適切に監督を行うべき」としているが、同原則が求めているのはあくまで「後継者の計画(プランニング)」の“監督”にすぎず、具体的な候補者のリストアップをはじめとする後継者計画そのものについては、少なくとも第一義的には主に最高経営責任者の専属事項であることが少なくない。ただ、取締役会による適切な監督を可能とするためには、リストアップされた候補者名について一定の透明性が確保されることが望ましいところだ。そこで、例えば、候補者リストのレイヤー(階層)に応じて、以下のような線引きをすることが考えられる。・・・

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