最近、「長期投資」という言葉が企業および投資家の間で定着してきた。これも、スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コード導入の効果と言えるが、長期投資の必要性は理解されていても、残念ながら、機関投資家である筆者の目から見ても、まだまだそれが実践されていると言い切れる状況にはない。
長期投資というと、単に「投資した企業の株を長期間保有すること」を指すように思われがちだが、これは長期投資の一面を表現しているに過ぎない。長期投資とは、企業の長期的成長に資する投資のことであり、その結果、企業、投資家とも大きなリターンを得ることができる。
ところが、いまだに多くの日本企業で、経営が短期志向になっている。その最大の要因は、・・・
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