コーポレートガバナンス・コードの導入(2015年6月1日~)から1年以上が経過し、大部分の上場企業が同コードに対応したコーポレート・ガバナンス報告書の2回目の提出を終えている。ガバナンスコードに記載されている原則・補充原則(以下、原則)は、それぞれコンプライ(実施)の難易度に差があるため、各社のコーポレート・ガバナンス報告書を集計すると、本則市場(東証一部・二部)に全ての上場企業がコンプライできているものから、半数以上がコンプライできていないものまで、各原則の間でコンプライの状況に差がある。
コンプライ率がもっとも低いコードと言うと、「社外取締役の2名選任」(原則4-8)や「取締役会評価」(補充原則4-11③)を思い浮かべる向きもあるかもしれない。確かにこれらのコードのコンプライ率も低いものの、最低ではない。コンプライ率がもっとも低いのが・・・
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