貴社の取締役と監査役は普段どの程度コミュニケーションをとっているだろうか?
実際のところ、雑談レベルでの会話はあっても、業務上の報告等については「特別に設けた機会のみ行う」というケースが多いのではないだろうか。特に大企業では取締役の人数が多いため、監査役(特に社外監査役)からすれば「顔と名前を覚えるだけで精一杯」であり、全員とはコミュニケーションが図れていないというのが実情だろう。また、定例でコミュニケーションを図っている場合であっても、監査役が取締役に対して毎回同じ内容の報告を求めるだけであったり、形式的なヒアリングを行うにとどまったりしているケースがほとんどではないかと思われる。
そもそも監査役の職務は「取締役の職務執行を監査すること」であり(会社法381条1項)、その監査方法の一つとして“相互のコミュニケーション”を行うことが会社法に規定されている。具体的には、・・・
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