機関投資家として、日本企業のコーポレートガバナンス改革の遅れに苦言を呈さざるを得ないケースは少なくない。これに対し、経営者から「欧米式をそのまま導入しようとしても、企業文化の違いが大きい」「そもそも、急激な変化を好まないのが日本企業の文化である」といった趣旨の反論が返ってくることがある。つまり、日本のコーポレートガバナンスの改革がなかなか進まないのは、日本の企業文化の問題だというわけである。
しかし、ここで経営者が言っている「企業文化」とは、決して元々日本企業にあったものではない。むしろ、・・・
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