ITの力を借りてビジネスモデルや組織を変革するDX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組む企業が急増する一方で(DXの詳細については【WEBセミナー】デジタル変革の本質を参照)、かつてブームにあったBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)にも再び注目が集まっている。BPRとは、4半世紀以上前の1993年に刊行された「リエンジニアリング革命」(著者は元マサチューセッツ工科大学教授のマイケル・ハマーと経営コンサルタントのジェイムズ・チャンピー)によって提唱された概念であり、「コスト、品質、サービス、スピードのような、重大で現代的なパフォーマンス基準を劇的に改善するために、ビジネス・プロセスを根本的に考え直し、抜本的にそれをデザインし直すこと」と定義されている(BPRの詳細についてはこちらを参照)。同書の影響を受け、多くの日本企業でBPRが実践され、それなりの成果を出してきたが、一時の流行は落ち着いた感があった。しかし、近年の働き方改革やコロナ禍におけるリモートワークの普及が企業の目を再びBPRに向けさせるきっかけとなった。
ビジネス・プロセス : 平たく言えば、業務フローのことを指す。
そのBPRによって図らずも不適切決算を発見することとなったのが、・・・
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