岸田首相は就任時(2021年1月17日)の施政方針演説で、「成長と分配の好循環」「経済再生の要」などの触れ込みで「新しい資本主義」を打ち出したが、資本市場からは「内容が曖昧」などの指摘が少なからず上がっており、今のところ評価を得られているとは言い難い。こうした中、GW中に英国を訪問していた岸田首相は5月5日、英国金融街のロンドン・シティにあるギルドホールで、「新しい資本主義」について改めて演説している。この演説では従来よりも踏み込んだ説明がされており、今後政府がどのような施策を検討しているのかが一定程度見えてくる。今回の演説から「新しい資本主義」を読み解いてみよう(首相官邸ウェブサイトの講演録はこちら)。
まず大前提として、・・・
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