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ガバナンスの実質化に向け重要性が高まる役員トレーニング

2023年6月の株主総会シーズンを終えて約2か月が経過し、多くの3月決算上場会社では新たな役員構成によるガバナンス体制がスタートしている。ほとんどのプライム市場上場会社で社外取締役が取締役会の3分の1に達し「形式」面は整いつつある中、経済産業省が「社外取締役向け研修・トレーニングの活用の8つのポイント」(以下、8つのポイント)と題する文書を公表するなど、取締役会の機能向上という「実質」を高める方策として改めて注目を集めているのが、コーポレートガバナンス・コード(以下、CGコード) 原則4-14が求める「役員トレーニング」の企画・運営だ。

【原則4-14.取締役・監査役のトレーニング】
新任者をはじめとする取締役・監査役は、上場会社の重要な統治機関の一翼を担う者として期待される役割・責務を適切に果たすため、その役割・責務に係る理解を深めるとともに、必要な知識の習得や適切な更新等の研鑽に努めるべきである。このため、上場会社は、個々の取締役・監査役に適合したトレーニングの機会の提供・斡旋やその費用の支援を行うべきであり、取締役会は、こうした対応が適切にとられているか否かを確認すべきである。

経産省が上記文書をとりまとめた背景には、・・・

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