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「マルチステークホルダー資本主義」と「配分の公平性」の違い

関西経済連合会やその他地域の経済連合会は2023年9月11日に「コーポレートガバナンスに関する提言 ~マルチステークホルダー経営に支えられた新しい資本主義の実現に向けて~」を各会連名で公表している。同提言は、「三方よし」の日本的な経営哲学を堅持し、多様なステークホルダーを等しく重視すべきということや、公平でバランスのとれた価値の分配を行うことが重要といった内容が骨子となっている。現行のコーポレートガバナンス・コードは株主利益偏重を促し、このままでは企業経営者および投資家の短期利益志向を助長しかねない、と警鐘を鳴らす。


三方よし : 近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」との考え方。三方すべてに利益を配分することが、事業を安定的で持続可能なものにするための必須条件であるとする。

この提言に対し、一部の投資家からは・・・

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