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ACGAの最新コーポレートガバナンス・ランキングで日本が2位に急上昇した背景

香港を拠点とし、アジアに投資するグローバルな機関投資家の団体であるアジア・コーポレート・ガバナンス協会(The Asian Corporate Governance Association=ACGA)は(2023年)12月13日、アジア諸国の「コーポレートガバナンス・ランキング」を含むコーポレートガバナンスに関する調査結果「CG Watch」の2023年版を公表した。ACGAの会員となっている機関投資家の資産総額は40兆米ドルに達しており、日本の規制当局に対しても強い発言力を持っている。なお、本サーベイは中国政府系の中信証券(CITIC証券)の傘下にある投資会社CLSAと共同で実施された。

「CG Watch」は毎回、アジアの12か国を対象とする「マーケット・ランキング」を発表している。「CG Watch」2023年版のリリース文では「日本が2位に浮上(Japan jump to 2nd place)」と見出しが打たれ、「CG Watch」本文の冒頭では「最近 20 年間で最大の変化(biggest change in 20 years)」と評している。下表は直近3回分(2018年、2020年、2023年)のランキングをまとめたものだが、日本が年を追うごとにランクを上げていることが分かる。

2018年版 2020年版 2023年版
1 Australia 1 Australia 1 Australia
2 Hong Kong 2 Hong Kong 2 Japan
3 Singapore 3 Singapore 3 Singapore
4 Taiwan 4 Taiwan 4 Taiwan
5 Malaysia 5 Japan 5 Malaysia
6 Thailand 5 Malaysia 6 Hong Kong
7 Japan 7 India 6 India
7 India 8 Thailand 8 Korea
9 Korea 9 Korea 9 Thailand
10 China 10 China 10 China
11 Philippines 11 Philippines 11 Philippines
12 Indonesia 12 Indonesia 12 Indonesia

日本が2020年版で7位から5位にランクアップした際は、・・・

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