印刷する 印刷する

PBR1倍割れはすべて企業の責任か?

三菱UFJアセットマネジメントやニッセイアセットマネジメントといった国内大手のアセットマネジメント会社が、PBR1倍割れの企業の代表取締役の再任議案に反対する意向を表明している。ただし、PBR1倍割れだからといって機械的に反対するのではなく、三菱UFJアセットマネジメントの場合は3期連続でROEが8%未満の企業、ニッセイアセットマネジメントの場合は株価などを意識した経営に対応していない企業の代表取締役の再任議案に反対するとしている。


PBR : Price Book-value Ratio=株価純資産倍率(株価÷1株当たり株主資本)。株価が1株当たり純資産(BPS:Book value Per Share)の何倍まで買われているか(=1株当たり純資産の何倍の値段が付いているか)を指す。PBRが1.0を大幅に下回る場合、投資家が企業の将来性に疑問を持っていたり、減損リスクのように潜在的な資産の含み損が多額にのぼる可能性が株価に織り込まれていたりすることを示唆する。
ROE : Return On Equity=株主資本利益率(当期純利益/株主資本)

既に東証は、PBR1倍割れの企業に対してその解消を求めてきた。今回は「投資家」から、上場企業に対してさらなるプレッシャーがかかることになる。ただ、そもそもPBR倍割れはすべて企業の責任なのだろうか。

理論的には、・・・

このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。

続きはこちら
まだログインがお済みでない場合は ログイン画面に遷移します。
会員登録はこちらから