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パートナーシップ構築宣言、早目の更新を

下請企業との共存共栄を謳う「パートナーシップ構築宣言」()という仕組みが2020年7月にスタートしてから3年以上が経過した。その間、公益財団法人全国中小企業振興機関協会が運営する同宣言のポータルサイトへの登録企業は増え続けており、既に44,000社を超えている(2024年4月12日現在)。当フォーラムが同宣言を取り上げた2021年10月時点では1,597社に過ぎなかった(2021年10月1日のニュース『「パートナーシップ構築宣言」を利用したSDGsウオッシュに懸念の声』参照)ことを考えると、急速な普及ぶりがうかがえる。

事業者が、サプライチェーン全体の付加価値向上、大企業と中小企業の共存共栄を目指し、「発注者」側の立場から、「代表権のある者の名前」で、下請企業との望ましい取引慣行(振興基準)の遵守等を宣言するもの。他社の宣言状況は、公益財団法人全国中小企業振興機関協会が運営する同宣言のポータルサイトで確認できる。

パートナーシップ構築宣言は「一度宣言すればメンテナンス不要」というものではなく、自社の外部環境の変化(法令や各種指針等の改正)や内部環境の変化(経営方針の変更)に伴い宣言内容を見直して更新していくことが不可欠となる。日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会の経済三団体が2024年1月17日に連名で公表した「構造的な賃上げによる経済好循環の実現に向けて」においても、会員企業に対して「パートナーシップ構築宣言」の不断の見直しを求めている。

既宣言企業を取り巻く外部環境の変化が、先月(2024年3月)25日に行われた・・・

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