株式会社レクタスパートナーズ 代表取締役 藤澤正路
周知のとおり、(2024年)11月5日に行われた米国大統領選挙ではドナルド・トランプ氏が現職副大統領のカマラ・ハリス氏を破り、第47代大統領に返り咲いた。この選挙結果は国内外に大きな影響を及ぼすことが確実視されており、ESG(環境・社会・ガバナンス)を巡る政策についても大きな影響を及ぼすとの見方が強い。トランプ氏の再選は、バイデン政権が進めてきた環境政策や再生可能エネルギーへの投資支援策に対して大幅な見直しが行われることを意味する。特に今回の選挙は、共和党がホワイトハウスだけでなく上・下両院ともに制するという“トリプルレッド”(レッドは共和党のシンボルカラー)という結果となり、政策転換のスピードが速まることが予想される。言い換えれば、トランプ氏が掲げる「米国第一」の政策を具体化する実行力が伴ったということだ。本稿では、反ESGという文脈の中で第二次トランプ政権がどのような影響を及ぼしうるのか、整理してみたい。
トランプ氏は・・・
このコンテンツは会員限定です。会員登録(有料)すると続きをお読みいただけます。