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欧州でもESGファンドが閉鎖ラッシュ・・・2025年、日本におけるESGの行方

日本時間の本日、トランプ氏が米国の大統領に就任した。トランプ氏がESG(環境・社会・ガバナンス)投資に対しても批判的な立場を取っていることは周知のとおりであり、今や米国ではESGという言葉を使うことすら憚られる状況にある。こうした中、昨年(2024年)11月25日には米小売大手のウォルマート社が「公平性」に関する従業員への研修を打ち切ることや、サプライヤーの多様性を高めるための取り組みを見直すとの方針を打ち出している。

そして、意外なことに欧州でもESGファンドが“閉鎖ラッシュ”となっている。こちらはグリーンウォッシュ防止に関する規制の影響などが背景にあり、米国とは様相が異なる。しかしながら、米国のみならず欧州でも、ESGに着目した運用であれば「先進的」で「プレミアム」なものという印象は薄れ、むしろ運用を歪めるのではないかとの批判に晒されているのが現状だ。


グリーンウォッシュ : 環境に配慮していることやエコを想起される「グリーン」と、上辺だけを飾ることを意味する「ホワイトウォッシュ」を掛け合わせた造語。一見、環境に配慮しているように見せかけておきながら実態は異なり、環境意識の高い消費者や投資家に誤解を与えることを指す。

では日本ではどうか。日本の資本市場では昨年、・・・

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