2021年6月以来5年ぶりとなるコーポレートガバナンス・コードの改訂に向けた議論が再開する。
2023年4月に公表された「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム 意見書(6)」では、コードの改訂時期について「必ずしも従前の見直しサイクルにとらわれることなく・・・適時に検討することが適切」とされたことから、2015年の制定以降、2018年、2021年と3年ごとに行われてきた改訂はしばらく行われないとみられていた。ところが、2025年6月に「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版」の「4.企業価値の向上・コーポレートガバナンス」、「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム2025」(以下、アクション・プログラム2025)では、一転して見直しを行うことが明記されたのは既報のとおり。
*今回のコーポレートガバナンス・コード改訂に関するニュース
・2025年6月11日「CGコード改訂の方向性」
・2025年6月13日「同床異夢の中でスタートしたCGコードの改訂作業」
・2025年7月3日「CG改革の実質化に向けたアクション・プログラム2025、「案」からの変更点とその背景」
・2025年8月19日「2025年秋の展望 同時並行で見直される「会社と株主」との関係」
これまでコーポレートガバナンス・コードの改訂は「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(以下、フォローアップ会議)で議論されてきたが、今後は「コーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議」(以下、CGコードに関する有識者会議)という新たに設立した別の会議体で議論され、その第1回会合は2025年10月21日(火)に開催されることが決まった。21日開催としたのは、・・・
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