周知のとおり、TOPIX(東証株価指数)は日本の株式市場全体の動向を示す代表的な株価指数であり、日経平均と並んで広く利用されている。2022年の市場再編以降、東証はTOPIX構成銘柄の見直しを二段階に分けて進めている。第一段階では、流通株式の時価総額が100億円未満の銘柄のTOPIXへの影響を段階的に縮小し(2025年1月末をもって完了)、さらに第二段階の見直しとして、流動性基準に基づく定期入替え(後述)にも着手している。
第二段階の見直しの内容は2024年6月に公表されているが、その説明資料が2025年10月版に更新された。新たなTOPIX構成銘柄の選定・見直しの基準そのものに変更はないものの、2025年8月最終営業日を基準日とした各種の試算結果が追加されている。現在のTOPIX構成銘柄である上場会社にとっては、2026年10月に予定されている初回の定期入替において自社がTOPIX構成銘柄となるか否かを現時点で確認するには有用な情報となる。・・・
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