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英国で発達する取締役会の外部評価、日本では?

 コーポレートガバナンス・コードには、経営陣との連絡・調整や監査役または監査役会との連携を担う「筆頭独立社外取締役」の選任が盛り込まれたが(補充原則4-8②)、コーポレートガバナンス・コードの本家英国では、筆頭独立社外取締役(SID=シニア・インディペンデント・ディレクター)が、取締役会議長(イギリスでは社外取締役が就任する)の評価のほか、取締役会を自己評価する役目も負う(2015年1月26日のニュース「“日本版SID”にふさわしい人材像は」参照)。さらに、FTSE350の企業は、コーポレートガバナンス・コードにより「3年に1回」外部の評価を入れることが求められるというように、取締役会の評価が徹底している(英国のコーポレートガバナンス・コードの翻訳 15ページ下部~参照)。外部の評価会社には5~6社著名なところがあるが、評価の内容は辛辣だ。

FTSE350 : ロンドン証券取引所に上場する企業のうち、時価総額上位350位の企業の銘柄で構成されるロンドン証券取引所の株式指標。英国の新聞フィナンシャルタイムズとロンドン証券取引所の合弁会社が共同出資する企業「FTSEインターナショナル」により公表される。FTSE100、FTSE250もある。

 評価会社は各取締役にインタビューしたり、取締役会の議事録を見たりするなどして、例えば・・・

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