2023/09/05 【新任役員向けトレーニングプログラム】取締役会の職務と運営 の更新

下記の【新任役員向けトレーニングプログラム】につき、法令等の改正や実務動向の変化に対応するため、講義内容(講師ならびに動画およびレジュメの双方)を更新いたしました。本動画は新任役員向けトレーニングプログラムの受講の契約をされている方のみが閲覧可能です。

概略

本講義では、監査役会設置会社、監査等委員会設置会社、指名委員会等設置会社という機関設計別に取締役会の職務、構成を整理した後、決議方法、議長、決議事項(一般、個別、重要な業務執行)、報告事項・協議事項、取締会議事録への賛否・棄権、さらに、コーポレートガバナンス・コードが求める取締役会の役割・責務、実効性評価など、取締役会の運営について解説します。

【講師】TMI総合法律事務所 和藤 誠治 弁護士
【講義時間】27分10秒
【目次】
Ⅰ 取締役会の職務
 1 取締役会の職務(監査役会設置会社)
 2 取締役会の職務(監査等委員会設置会社)
 3 取締役会の職務(指名委員会等設置会社)
Ⅱ 取締役会の構成
Ⅲ 取締役会の運営
 1 種類と開催頻度
 2 開催方法等
 3 招集権者等
 4 招集手続
 5 決議事項
 6 報告事項
 7 議事録
 8 役割・責務
 9 実効性評価

講義資料 取締役会の職務と運営.pdf
講義

取締役会の職務と運営

newseminar17588

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2023/09/04 資本コスト経営、PBR水準にかかわらず対応を要請することを改めて周知

周知のとおり、東証は3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(以下、東証要請)を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(以下、資本コスト経営)を、プライム市場上場会社に対し、株主との対話の推進と開示(以下、株主との対話)を求めている。こうした中、東証が昨年7月から開催している「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第11回会合(8月29日開催)では、コーポレートガバナンス報告書(以下、CG報告書)における「資本コスト経営」と「株主との対話」の要請への上場会社の対応状況が報告された。・・・


資本コスト : 「資金提供者(債権者+株主)に対するリターン」のこと(なお、株主に対するリターンには、配当のほかキャピタルゲインも含まれる)。資金提供者に対するリターンが適切にできなければ、債権者は会社に資金の返還を求め、株主は株式を売却(=株価が下落する)せざるを得ない。したがって、会社にとって資本コストは「資金提供者に対するリターンの目標値」と言える。

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2023/09/04 資本コスト経営、PBR水準にかかわらず対応を要請することを改めて周知(会員限定)

周知のとおり、東証は3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(以下、東証要請)を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(以下、資本コスト経営)を、プライム市場上場会社に対し、株主との対話の推進と開示(以下、株主との対話)を求めている。こうした中、東証が昨年7月から開催している「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第11回会合(8月29日開催)では、コーポレートガバナンス報告書(以下、CG報告書)における「資本コスト経営」と「株主との対話」の要請への上場会社の対応状況が報告された。


資本コスト : 「資金提供者(債権者+株主)に対するリターン」のこと(なお、株主に対するリターンには、配当のほかキャピタルゲインも含まれる)。資金提供者に対するリターンが適切にできなければ、債権者は会社に資金の返還を求め、株主は株式を売却(=株価が下落する)せざるを得ない。したがって、会社にとって資本コストは「資金提供者に対するリターンの目標値」と言える。

今回の調査の対象となったのは、3月期決算会社が2023年7月14日までに提出したCG報告書だ。4月にCG報告書の記載要綱が改訂され、コーポレートガバナンス・コードのいわゆる開示14原則のコンプライ状況を記載する「コードの各原則に基づく開示」欄に、東証要請を受け「資本コスト経営」および「株主との対話」について記載が求められたことを踏まえ(改訂記載要領4ページの※参照。記載要綱の改訂については2023年6月13日のニュース『「資本コストや株価を意識した経営」に関する開示に3つのパターン』参照)、同欄に「開示を行っている旨とその閲覧方法(ウェブサイトのURLなど)」を記載した事例を収集した。3月31日の東証要請では「できる限り速やかな対応」を求めていたため、東証としては、要請から3か月が経過した3月期決算企業のCG報告書から相当数の開示事例が得られることを期待していたものと思われる。


開示14原則 : 原則1-4( 政策保有株式)、 原則1-7( 関連当事者間の取引)、補充原則2-4①(中核人材の登用等における多様性の確保)、原則2-6(企業年金のアセットオーナーとしての機能発揮)、原則3-1(情報開示の充実)、補充原則3-1③(サステナビリティについての取組み、補充原則4-1①(経営陣に対する委任の範囲)、原則4-9(独立社外取締役の独立性判断基準及び資質)、補充原則4-10①(指名委員会・報酬委員会の権限・役割等)、補充原則4-11①( 取締役会の多様性に関する考え方等)、補充原則4-11② (取締役・監査役の兼任状況)、補充原則4-11③ (取締役会の実効性評価)、補充原則4-14② (取締役・監査役に対するトレーニングの方針)、原則5-1 (株主との建設的な対話に関する方針)

しかし蓋を開けて見ると、今回の調査では、大多数の会社が明確な開示を行っていないことが分かった。具体的には、「資本コスト経営」についてはプライム市場の約7割、スタンダード市場の9割近くが(「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する企業の対応状況とフォローアップ 1ページ参照)、「株主との対話」についてはスタンダード市場の約3分の2(スタンダード市場は対象外)が(「株主との対話の推進と開示」に関する企業の対応状況とフォローアップ 1ページ参照)、記載要綱に沿った開示をしていなかった。なお、当フォーラムが2023年7月14日時点の3月期決算のプライム市場上場会社すべてのコーポレートガバナンス報告書をサンプルに実施した独自調査では、23~25%の開示割合にとどまっていたことからすると(2023年7月18日のニュース「CG報告書の改訂記載要領への対応状況と好事例」参照)、今回の東証の調査では曖昧な開示事例であっても可能な限り「開示あり」に区分されたものとみられる。

開示内容 プライム市場 スタンダード市場
資本コスト経営 31% 14%
(取組みなどを開示) 21% 10%
(検討中と開示) 11% 4%
株主との対話 34% (対象外)
(取組みなどを開示) 33%
(検討中と開示) 1%

東証は資本コスト経営について「まずは計画策定・開示に向けた検討状況や開示の見込み時期」を示すことが考えられるとしており、何も開示がないことは想定していなかったようだ。それにもかかわらず開示状況が低調だった背景としては、以下の理由が考えられる。いずれにせよ、東証要請(記載要綱)に従って投資家に分かりやすく開示するべきとの観点からは、今回の調査結果は決して望ましいものではなかったことは明らかだろう。

 ●  CG報告書の他の記載欄に該当する説明があれば十分と判断した
 ●  新しい記載事項であるため先行事例が乏しいことから、今回は様子を見ることにした
 ●  ガバナンス報告書の記載要綱が改訂されたことに気付いていなかった

一方、今回の調査で東証は、特に資本コスト経営については、PBRが低い会社および時価総額が大きい会社で比較的開示が進んでいることを報告している。これは、投資家の目線に敏感にならざるを得ない会社ほど開示のプレッシャーを受けていることを示していると言えよう。また、東証は、投資家のフィードバックとして「PBRが1倍を超えていれば関係ないと、経営者が東証の要請の趣旨を誤解しているケースも多い」ことも指摘している。今後は高PBRの会社に焦点を絞った施策が検討されることも考えられる。


PBR : Price Book-value Ratio=株価純資産倍率(株価 ÷1株当たり株主資本)。株価が1株当たり純資産(BPS:Book value Per Share)の何倍まで買われているか(=1株当たり純資産の何倍の値段が付いているか)を指す。PBRが1.0を大幅に下回る場合、投資家が企業の将来性に疑問を持っていたり、減損リスクのように潜在的な資産の含み損が多額にのぼる可能性が株価に織り込まれていたりすることを示唆する。

時価総額 PBR1倍未満 1倍以上
時価総額1000億円以上 45% 26%
250~1000億円 39% 15%
250億円未満 25% 15%

今回の調査結果を踏まえ、東証は今後、以下のようなフォローアップ活動を実施するとしている。来年6月株主総会後のCG報告書はもちろんのこと、同年3月株主総会後においても漏れなく開示されることを目標に、東証は各施策の推進および場合によっては個別の指導なども実施する可能性もある。上場会社には今回の調査結果を踏まえた対応が求められよう。

資本コスト経営  ●  今後も継続的にフォローアップを実施することで企業に周知
 ●  PBR水準にかかわらず対応を要請するものであると改めて周知
 ●  対応のポイントや望ましい取組み事例を取りまとめる
株主との対話  ●  対話の論点や適切な対応者を設定するためのサポートを実施
 ●  株主から対話申込みがあった場合における真摯な対応を要請

2023/09/01 有報の【事業等のリスク】に台湾有事を記載する企業が急増

戦争はたとえ局地的なものであってもグローバルに張り巡らされた世界経済に大きな影響を及ぼすことを今回のロシア・ウクライナ戦争で改めて痛感されられたが、地政学的リスクを考慮すると、台湾海峡有事が現実化した場合の日本経済への影響の大きさはロシア・ウクライナ戦争の比ではないだろう。


地政学的リスク : 地理的な位置関係に起因する政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、当該地域や世界経済に与えるネガティブな影響のことをいう。

地政学的リスクの高まりは、有価証券報告書(有報)の【事業等のリスク】の記載内容の変化にも如実に表れている。・・・

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2023/09/01 有報の【事業等のリスク】に台湾有事を記載する企業が急増(会員限定)

戦争はたとえ局地的なものであってもグローバルに張り巡らされた世界経済に大きな影響を及ぼすことを今回のロシア・ウクライナ戦争で改めて痛感されられたが、地政学的リスクを考慮すると、台湾海峡有事が現実化した場合の日本経済への影響の大きさはロシア・ウクライナ戦争の比ではないだろう。


地政学的リスク : 地理的な位置関係に起因する政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、当該地域や世界経済に与えるネガティブな影響のことをいう。

地政学的リスクの高まりは、有価証券報告書(有報)の【事業等のリスク】の記載内容の変化にも如実に表れている。従来は、有報の【事業等のリスク】に具体的な地域を記載せずに「地政学的リスク」「カントリーリスク」「戦争のリスク」について抽象的に記載している企業が多かったが、最近は下記の各社事例のとおり、「台湾有事」「台湾海峡」など地域を特定したリスクを記載する企業が増加している。さらに、以前から地政学的リスクをその発生可能性とともに記載していた企業は、「台湾有事」を理由に当該リスクの発生可能性を引き上げている(下記のDICの事例を参照)。

大和証券グループの【事業等のリスク】の前期比較
2022年3月期 2023年3月期
大和証券グループの【事業等のリスク】の前期比較_左_69966 大和証券グループの【事業等のリスク】の前期比較_右_69966
ロームの有報の【事業等のリスク】の前期比較
2022年3月期 2023年3月期
ロームの有報の【事業等のリスク】の前期比較_左_69966 ロームの有報の【事業等のリスク】の前期比較_右_69966
川崎重工業の【事業等のリスク】の前期比較
2022年3月期 2023年3月期
(2) 経済動向・社会・制度等の変化により活動の継続が困難となる重要事象
② 経済安全保障に関するリスク
近年、地政学リスクが高まるなか、世界各国の政府が地政学的な課題解決のために、経済をその手段として行使する場面が増加する等、経済活動と安全保障の関係が深くなっており、日本において経済安全保障推進法が成立しました。当社グループにおいても、重要な部品や原材料の安定的な確保、他国への技術流出の防止等の対応が、従来以上に必要となっています。そのため、経済安全保障に関する変化に対応すべく、2022年5月に経済安全保障推進室を新たに設置し、国際情勢や各国の政策・法制度の動向等の調査・分析、各種リスクの評価を行う等、適切な措置を講じています。
(1) 経営成績の見通しに重要な影響を与える可能性があると認識しているリスク
① 地政学リスク
米中貿易摩擦問題、台湾有事懸念、ロシア・ウクライナ情勢、世界各国における経済安全保障法制の強化など地政学リスクが高まっており、原材料価格及び物流費の高騰、エネルギー価格上昇、サプライチェーン問題などをもたらしています。
当社グループの連結売上収益の約半分が海外向けであり、米国・中国をはじめとする多くの国に生産・販売拠点を構えています。また、原材料や部品についても、海外から多く調達しています。そのため、事業に関連する国・地域の政治、経済、社会、法規制、自然災害等の影響を受ける可能性がありますが、当社グループは、国際情勢の動向や各国の法規制の改正等を注視しつつ、状況の変化に迅速に対応できる社内体制を構築し、情報の共有及び対応策を実施しています。
淀川製鋼所の【事業等のリスク】の前期比較
2022年3月期 2023年3月期
(4)海外情勢の変動
当社グループは海外では台湾、中国、タイに生産・販売拠点を有しており、各拠点の経済圏のみならず他の地域への輸出販売が連結売上高の相当な比率を占めております。これら海外市場での事業活動には以下のようなリスクが内在しております。
①保護主義的な貿易措置による輸出販売の制約
②不利な政治または経済要因による事業活動の制約
③予期しない法律及び規制並びに税制の変更による事業活動の制約
④各種要因からの社会的混乱による事業活動の制約
これらのリスクが顕在化する時期やその影響の程度については流動的です。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、欧米等によるロシアへの経済制裁の影響も含め、世界的なサプライチェーンの混乱や各種資源・エネルギーの供給制約と価格高騰など、世界経済に大きな影響を及ぼしつつあります。これらの状況は当社グループの特に中長期的な事業活動に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度は流動的です。
当社グループとしましては、複数の事業拠点を配することでリスクの分散を図るとともに、各拠点が連携をとって機動的に対処してまいります。
(4)海外情勢の変動
当社グループは海外では台湾、中国、タイに生産・販売拠点を有しており、各拠点の経済圏のみならず他の地域への輸出販売が連結売上高の相当な比率を占めております。これら海外市場での事業活動には以下のようなリスクが内在しております。
①保護主義的な貿易措置による輸出販売の制約
②不利な政治または経済要因による事業活動の制約
③予期しない法律及び規制並びに税制の変更による事業活動の制約
④各種要因からの社会的混乱による事業活動の制約
これらのリスクが顕在化する時期やその影響の程度については流動的です。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、欧米等によるロシアへの経済制裁の影響も含め、世界的なサプライチェーンの混乱や各種資源・エネルギーの供給制約と価格高騰など、世界経済に大きな影響を及ぼしております。これらの状況は当社グループの特に中長期的な事業活動に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度は流動的です。
また、中国においては習近平政権への権力一極集中が進み、権威主義的・強権的姿勢が強まっていることから、台湾問題を含む国際情勢全般において日本および欧米諸国との対立が強まっております。中国との政治的対立や経済的分断が進む場合、当社グループの中長期的な事業活動に影響が及ぶ可能性がありますが、そのリスクが顕在化する時期や程度は流動的です。
当社グループとしましては、複数の事業拠点を配することでリスクの分散を図るとともに、各拠点が連携をとって機動的に対処してまいります。また、特に台湾問題については、常に諸情勢を注視するとともに有事を想定した対応策を継続して検討してまいります。
DICの【事業等のリスク】の前期比較
2021年12月期 2022年12月期
DICの【事業等のリスク】の前期比較_左_69966 DICの【事業等のリスク】の前期比較_右_69966

このように【事業等のリスク】の記載内容が変化した理由としては、やはりロシア・ウクライナ戦争で戦争リスクが顕在化し、経営への影響度が可視化されたことが大きいが、それとともに、企業側のリスクマネジメントが高度化していることが挙げられる。例えば、リスクマッピングを作成し、各リスクの発生可能性の変化に応じてきめ細かな対応策を検討している企業も珍しくなくなってきた。


リスクマッピング : 「リスクの発生可能性の高低」と「経営への影響度の大小」に応じてリスクをプロットした図表を作成し、リスクの可視化を図るリスクマネジメント手法

もっとも、【事業等のリスク】で台湾有事について記載している企業であっても、その多くは被侵攻側の台湾にフォーカスしたリスク(台湾から資材を調達できなくなるリスク、台湾海峡が封鎖されることで輸入に制約が生じるリスクなど)や、台湾有事が世界経済に与えるリスク(経済が混乱し価格が高騰するリスクや、ブロック経済が進行するリスクなど)に限られている。しかし、侵攻側の中国にフォーカスしたリスクの存在も忘れてはならない。


ブロック経済 : 政治上の同盟国など特定の関係国だけが閉鎖的な経済圏を築き、その他の国を経済的に締め出す経済体制のこと。

ロシア・ウクライナ戦争ではロシアによるウクライナ軍事侵攻後に多くの国際的企業がロシアからの撤退を余儀なくされているが、それと同じことが台湾有事でも起きることは容易に想像がつく。8月24日にはウクライナ政府が日本たばこ産業(JT)の子会社のJTインターナショナルを「戦争支援企業」のリストに追加したと発表したが、これはJTインターナショナルがロシアから撤退せずにたばこ事業を継続していることが理由とされている。侵攻国側での事業継続により侵攻国に多額の納税をすることは、経済的に軍事侵攻を支援していることに等しいというわけだ。

この論法によれば、台湾有事後に中国で製造・販売を続ける日本企業も「戦争支援企業」の烙印を押されることになる。日本国内では、嫌中ムードが一気に高まり、「戦争支援企業」の企業価値は急落するだろう。また、日本政府の動き次第では中国における反日活動が激化し、中国に生産・販売設備を有する企業は設備を保全できなくなる可能性もある。台湾・中国にサプライチェーンを依存している企業は、「経済安全保障」の観点から早急にリスクの特定と低減のための対策を検討し、実行に移すべきだろう。

2023/08/31 2023年8月度チェックテスト

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【問題1】

東証のルールでは、監査報告書に「意見の表明をしない」旨が記載された上場会社の株式は上場廃止になる。


正しい
間違い
【問題2】

2023年3月決算企業の有価証券報告書から「取締役会等の活動状況(開催頻度、具体的な検討内容、個々の取締役又は委員の出席状況等)」の開示が求められることとなり、取締役会等の開催日毎の審議事項をすべて列挙しなければいけなくなった。


正しい
間違い
【問題3】

東証の企業行動規範改正案によると、プライム市場に上場する国内企業は2025年を目途に「女性役員」を1名以上選任するよう努力義務を課せられることになるが、ここで言う「女性役員」は取締役、監査役、執行役に限られず、「執行役員又はそれに準じる役職者」も含むことができる。

正しい
間違い
【問題4】

2024年1月から新しいNISA(新型少額投資非課税制度)が始まることから、上場会社では若い世代の長期投資へのニーズの高まりに備えて「株式併合」の実施を検討すべきと言える。


正しい
間違い
【問題5】

東証のプライム市場又はスタンダード市場の上場会社は、東証から自社の資本コストを把握することを要請されている。


正しい
間違い
【問題6】

経済産業省が公表した「社外取締役向け研修・トレーニングの活用の8つのポイント」によると、役員トレーニングがガバナンスの実質化に向けた重要な手段と位置付けられており、「社外取締役が、実際の取締役会等での経験だけではなく、ケーススタディや他社の社外取締役との意見交換・事例共有等の情報交換を通じて適切な振る舞いを身につけること」が重要とされている。


正しい
間違い
【問題7】

上場会社では、在任期間が通算で12年を超える社外役員の再選議案の否決可能性が高まっている。


正しい
間違い
【問題8】

2023年3月期の有価証券報告書から人的資本に関する開示が求められているが、TOPIX100を構成する3月決算会社81社を分析した結果、【サステナビリティに関する考え方及び取組】の「指標及び目標」においては「社員の女性比率」をKPIとする企業が目立っている。


正しい
間違い
【問題9】

香港のアクティビストであるオアシスがフジテックの株主総会で当面の主導権争いに“勝利”したことで「アクティビスト時代の到来」が指摘されており、その勢いが失われていないことはツルハホールディングスやクスリのアオキホールディングスの株主総会の株主提案の賛成率からも明白と言える。


正しい
間違い
【問題10】

監査役の地位を強固にしてガバナンスの強化を図るために、監査役の任期を定款で4年超に伸長する上場会社が少なくない。


正しい
間違い

2023/08/31 2023年8月度チェックテスト第10問解答画面(不正解)

不正解です。
公開会社(上場会社は公開会社に該当します)における監査役の任期は、選任後四年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっており、これは定款で短縮もできなければ伸長することもできません(問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年8月30日 【役員会 Good&Bad発言集】役員の任期(会員限定)

2023/08/31 2023年8月度チェックテスト第10問解答画面(正解)

正解です。
公開会社(上場会社は公開会社に該当します)における監査役の任期は、選任後四年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっており、これは定款で短縮もできなければ伸長することもできません(問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年8月30日 【役員会 Good&Bad発言集】役員の任期(会員限定)

2023/08/31 2023年8月度チェックテスト第9問解答画面(不正解)

不正解です。
香港のアクティビストであるオアシスがフジテックの株主総会で当面の主導権争いに“勝利”したことで「アクティビスト時代の到来」を指摘する資本市場関係者も少なくありません。しかし、必ずしもそうとは言い切れません。それを端的に示すのが、オアシスがドラッグストア業界(ツルハホールディングスおよびクスリのアオキホールディングス)では一転苦戦しているという事実です(問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年8月28日 「アクティビスト時代の到来」というにはまだ早い現状(会員限定)

2023/08/31 2023年8月度チェックテスト第9問解答画面(正解)

正解です。
香港のアクティビストであるオアシスがフジテックの株主総会で当面の主導権争いに“勝利”したことで「アクティビスト時代の到来」を指摘する資本市場関係者も少なくありません。しかし、必ずしもそうとは言い切れません。それを端的に示すのが、オアシスがドラッグストア業界(ツルハホールディングスおよびクスリのアオキホールディングス)では一転苦戦しているという事実です(問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年8月28日 「アクティビスト時代の到来」というにはまだ早い現状(会員限定)