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会計不正レポートの新たなターゲットが出現

上場会社の会計や開示に関する不正の可能性を訴えるファンドのレポート公表が相次いでいる。2016年12月14日には医療用のサイボーグ型ロボットを製造するCYBERDYNE(東証マザーズ)が、空売りファンドの米国シトロン・リサーチ社から4回目のレポートを突き付けられたばかり。同じく米国の空売りファンド、グラウカス・リサーチ・グループが伊藤忠(東証第一部)の連結決算に関して株式区分変更や持分法の適用等に異議を唱えるレポートを公表したのも記憶に新しい(グラウカス・リサーチ・グループのレポートは2016年9月14日のニュース『「空売りファンド」のターゲットにならないために』を参照)。

空売りファンド : 保有していない株式(証券会社などから借りてきたもの)を売って(空売り)株価を下げ、それを見た他の投資家が売りに追随することで株価が下落し切ったところで買い戻し、買い戻した株式を借手に返却するというように(この場合、売却により得た金額よりも買戻しに要する金額の方が低いため、「売却額-返却額」の利益が発生)、株価の下落から利益を獲得する運用手法を用いる投資ファンドのこと。

こうした中、新たに会計不正レポートの“災禍”に巻き込まれた上場会社が出てきた。東証第一部に上場している・・・

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