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既に投資家が活用 米国SASBが業種別ESG開示基準の正式版を公表

米国に拠点を置くSASB(Sustainability Accounting Standards Board:サステナビリティ会計基準審議会)は、2018年11月7日、11セクター77業種別のESG情報開示基準の「正式版」を公表した。

SASB : 2012年に設立された団体で、「FASB(財務会計基準審議会(ファスビー)」の“サステナビリティ版”と言われ、「サスビー」と呼ばれる。企業が開示すべき非財務情報を業種ごとに公表している。

米国上場企業の財務報告基準を策定するFASB(Financial Accounting Standards Board:財務会計基準審議会)のサステナビリティ版と位置付けられるSASBは、2012年の創設から2016年にかけて投資家向けに10セクター79業種別のESG情報開示基準の「暫定版」を公表してきた(SASBの活動については、2016年10月11日のニュース「米国で“SASB”の開示義務化も 日本への影響は?」参照)。

ESG : ESGとは、「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の頭文字を組み合わせたもので、近年、特にグローバル機関投資家の間で、企業の投資価値を測る評価項目としての地位を確立しつつある。

ESG開示基準のグローバル・スタンダードと言えばGRI(Global Reporting Initiative)のガイドラインがあるが、これとSASBのESG情報開示基準の大きな違いは、・・・

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