東証が現在パブリックコメントに付している(4月7日〜5月7日)改訂コーポレートガバナンス・コード(以下、CGコード)では5つの原則が新設されているが(改訂原則の一覧は2021年4月1日のニュース『速報・CGコード改訂 プライム市場向け特則は「独立性の向上」と「情報開示の充実」で各3原則』参照)、その中で、果たしてどのような要件を備えていれば「コンプライ」に相当すると言えるのか各企業が判断しかねているのが、事業ポートフォリオについて説明を求める補充原則5-2①だ。
上場会社は、経営戦略等の策定・公表に当たっては、取締役会において決定された事業ポートフォリオに関する基本的な方針や事業ポートフォリオの見直しの状況について分かりやすく示すべきである。 |
具体的には、同原則が“分かりやすく示す”ことを求めている「事業ポートフォリオに関する基本的な方針」(以下、事業ポートフォリオ基本方針)の記載内容である。同じく今回のCGコード改訂で新設された補充原則4-2②が策定を求めている“サステナビリティ基本方針”と同種の悩みと言えよう(サステナビリティ基本方針については2021年4月23日のニュース「“サステナビリティ基本方針”策定のヒント」参照)。・・・
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