2014/11/13 (新用語・難解用語)行為計算否認規定(会員限定)

 キャッシュフローに大きな影響を与える税負担に経営陣が関心を持つのは当然であり(むしろ関心がない方が問題)、「節税」は経営陣として合理的な行動と言える。もっとも、節税は、税務当局から追徴課税を受けかねない「租税回避」と紙一重であることも少なくない。

 節税とは、「税法が予定する範囲内」で税負担を減少させる行為であり、あくまでも“合法”である。これに対し、例えば売上を意図的に計上しない(いわゆる売上除外)など、“不正”によって税を免れる行為は「脱税」と呼ばれ、違法に当たる。

 節税と脱税の中間に位置付られるのが「租税回避」だ。租税回避とは、「経済合理性のない異常な取引」などにより税負担を減少させる行為を指す。租税回避は形式的には税法の規定を満たしている点で脱税とは異なるが、実際には税法の規定を満たしているように仮装しているケースもしばしばあり、脱税との区分は曖昧である。また、何をもって「経済合理性がない」「異常な」と言えるかの判断は難しいため、「節税」との区分も難しく、しばしば企業と税務当局の紛争の一因となっている。

 こうした租税回避を防止する税法上の規定が「行為計算否認規定」である。行為計算否認規定とは、たとえ税法の規定を形式的には満たしていたとしても、実は法人税などの負担を“不当に”減少させることを目的としている取引や計算を適正化するため、法人等により行われた行為又は計算を否認(認めないこと、承認しないこと)する規定。法人税法では、(1)同族会社の行為計算否認(法人税法132条)、(2)組織再編に係る行為計算否認(法人税法132条の2)、(3)連結法人に係る行為計算否認(法人税法132条の3)の3つが設けられている。

 このうち「組織再編に係る行為計算否認」規定が適用された初のケースとして話題になったのが、ヤフーの事例だ。税務当局は、ヤフーおよびその子会社が行った合併や会社分割が、子会社の欠損金などを使って税負担を減らすことを目的とした「租税回避」行為に当たるとして、ヤフーおよびその子会社に対し、総額でおよそ500億円もの追徴課税を行っている。ヤフー側はこの処分を不服とし、訴訟の場で国と争っていたが、2014年11月5日には東京高裁でヤフーが敗訴する判決が下されている(子会社の裁判はいまだ東京高裁で進行中)。

 この判決をきっかけに、税務当局が組織再編に対する税務調査を強化するとの観測もある。過去に組織再編を行った、あるいはこれから組織再編を行う予定のある企業は「行為計算否認規定」に要注意である。

2014/11/13 【WEBセミナー】取締役・監査役が知っておくべき法務リスク

概略

【セミナー開催日】2014年10月3日

役員の善管注意義務(経営判断の原則)、グループ内部統制の必要性から、各種のコンプライアンスまで、役員(取締役、社外取締役、監査役、社外監査役)として知っておくべき法務リスクについて、企業法務のスペシャリストであるTMI総合法律事務所の荻野敦史弁護士に、法務を専門としない方にも分かりやすく解説していただきます。特に役員の法的責任を頭に入れておきたい新任の役員(社外取締役、社外監査役を含む)には必見のセミナーです。

【講師】
TMI総合法律事務所 
パートナー 弁護士 荻野 敦史

セミナー資料 取締役・監査役が知っておくべき法務リスク(会員限定)

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セミナー動画

【動画1:コンプライアンスとは?/取締役・監査役の責任/取締役・監査役の善管注意義務/善管注意義務違反】

20141003_mov1
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【動画2:ヤクルト事件/福岡魚市場事件】

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【動画3:グループ内部統制の必要性/改正会社法による内部統制の強化/
コンプライアンス違反の一般的原因/不祥事事例における発生原因分析/子会社の不祥事事例における発生原因分析】

20141003_movi3
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【動画4:不祥事の発見方法/不祥事事例における各社の対策/子会社の不祥事事例における各社の対策/
事後的リスク管理/ダスキン事件】

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【動画5:事後的リスク管理/各論(過労、セクハラ、パワハラ、ITセキュリティ(情報漏洩))/
労務と取締役の責任/過労死(脳・心臓疾患)の認定/セイコーエプソン過労死労災判決/過労死/セクハラ/
セクハラに関する基本的な心構え/最近のセクハラ傾向/パワハラ/日研化学事件/マツダ(うつ病自殺)事件/
パワハラ/ITセキュリティ(情報漏洩)/平時の対応/有事の対応/まとめ】

20141003_movi5
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2014/11/13 【WEBセミナー】2014年株主総会 総括レポート 「アベノミクス」におけるガバナンス改革の影響と今後の展望

概略

【セミナー開催日:2014年10月1日】

2014年の株主総会シーズンでは、アベノミクス“第三の矢”の目玉の1つであるコーポレートガバナンス改革への関心が高まるとともに、株主の議決権行使に対する影響に注目が集まりました。

本セミナーでは、コーポレートガバナンス分野における我が国の第一人者である藤島裕三氏が、最近のガバナンス改革の概要を時系列で整理したうえで、それらが今年の株主総会にどのように影響を与えたのか、また、機関投資家をはじめとする株主は今後企業にどのようなガバナンスを求めるているのかについて、経営陣向けに解説します。

【講師】
EY総合研究所 
未来経営研究部 主席研究員 藤島 裕三

セミナー資料 2014年株主総会 総括レポート
「アベノミクス」におけるガバナンス改革の影響と今後の展望(会員限定)

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セミナー動画

【動画1:過去5年間の株主総会(2010-2014年)/株主総会シーズン前夜のトピックス】

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【動画2:2014年株主総会の議決権行使結果】


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【動画3:個別議案に見られる投資家の注目点】


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【動画4:時価総額500億円以上の問題議案】


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【動画5:今後、企業経営に何が求められるのか果たして「形式から実質」に進んだのか?】


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