2023/10/04 「送料無料」の表示を巡るせめぎあいの行方(会員限定)

コロナ禍が一段落し、内需、インバウンド需要がともに拡大するなど、経済の回復傾向が本格化する中、それに影を落としているのが「物流の2024年問題」()だ。この問題は、2024年4月より自動車の運転業務の時間外労働規制が適用されることなどを契機として輸送力が不足し(物流の停滞)、それが経済発展のボトルネックになる可能性があることを指す。

 2024年4月より、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(平成30年法律第71号)に基づき、自動車の運転業務の時間外労働の上限が年間960時間とされる。その結果、輸送力が不足する(何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足が発生しうる)こととなり、現在のような物流体制を維持できなくなる可能性がある。

「物流の2024年問題」の解決に向け物流業界が期待しているのが、ECサイトなどにおける「送料無料」の表示の禁止だ。物流業界が「送料無料」の表示を嫌うのは以下理由による。

物流業界が「送料無料」表示を嫌う理由
・荷物を消費者に届けるためには様々なコストがかかっている。送料は運送の対価として収受するものであり「無料」ではない。「無料」で荷物を運んでいる運送事業者は存在せず、誰かが必ず負担している以上、「無料」は虚偽表現である。
・燃料価格、⾞両価格、⼈件費などが上昇し、価格転嫁が必要となっており、これらの価格転嫁を荷主に理解してもらうためには、荷主の先にいる「消費者」の理解が⽋かせないが、「送料無料」という⾔葉が物流に対する消費者のコスト意識をないものにし、「輸送にはコストがかからない」という間違った考え⽅を消費者に植えつけることになる。
・「送料無料」の表現により業界の地位が著しく低下し、物流業界の⼈⼿不⾜にも繋がっている。
・「送料無料」表示は物流を軽く見ていることの現れであり、その結果、物流事業者が荷主より適正な運賃・料金を収受できていない。
・「送料無料」表示が原因でまとめ発注をするインセンティブがなくなるため注文が少量多頻度となり、運送の無駄を生み、コストが増える要因になっている。

こうした物流業界の声を受け、消費者庁は「送料無料」表示の見直しに乗り出している。2023年6月23日から9月22日にかけて『「送料無料」表示の見直しに関する意見交換会』(以下、意見交換会)を7回開催し、物流業界と荷主(EC業者)などを呼び、意見を聴取した。

まず物流業界は「送料無料」表示を廃止し、代替表現(送料がかかっていることが分かる表現)として下記を提案している。

物流業界が提案する「送料無料」の代替表現
「送料は当社にて負担します」
「送料は〇〇円いただきます」
「送料は別途負担いただきます」

もっとも、荷主側は「送料無料」の表示をやめることは困難との立場を崩していない。実際、意見交換会では荷主側から以下のような反論が相次いだ。

意見交換会における荷主側の反論
一般社団法人セーファーインターネット協会 ・「送料●円」表記にしたとしても、必ずしも実際の運賃が●円という意味ではなく、運賃のうち●円は買主に負担してもらうという意味であり、これを超えた分は売主が負担している(買主へのサービス)。
・「送料無料」表示のある商品の方が、「送料●円」表示のある商品よりも注文が多い。一般的に、消費者にとって送料無料の商品同士の方が価格の比較がしやすい。
・物流業界が主張する「運賃・料金が消費者向けの送料に適正に転嫁・反映されていない」「送料無料表示により、消費者が運賃・料金が発生していないという誤解をしている」との事実は存在するのか。
・「送料無料」表示が、物流事業者が荷主より適正な運賃・料金を収受できていない原因となっていると言える根拠はあるのか。
新経済連盟 ・消費者は購入時の「送料」に敏感であり、送料無料表示で購入単価の向上・売上の向上・消費者の満足度の向上などが見込める。
・「送料別」として別途請求している場合でも、運賃実費とは必ずしも一致しておらず、一部は販売事業者が負担していることも多い(例:「全国一律送料」として配送地域やサイズに関わらず同一額を送料として請求しているケース)
・EC事業者は宅配便の料金を値上げされても、商品価格の見直しやその他のコスト削減等企業努力で送料無料サービスを維持している。
・物流の担い手が色々とご苦労されていることは理解するが、送料無料表示が原因だとする主張には合理的根拠がないと言わざるを得ず、表示を変えても問題解決につながるイメージが無い。
日本通信販売協会
(JADMA)
・通販事業者は配送費の値上げ要請に応じてきている。
・「消費者の理解度が低く流通コストが発生していないと誤解される」という論調に疑問。この規制が物流業界の人手不足に対しどのような影響があるのか疑問。
・送料無料表示を見直すかどうかは事業者の選択に委ねつつ、送料無料表示をやめ、適切な物流コスト負担を表示する事業者にインセンティブを与える奨励策も考えられる。
・送料無料表示を禁止しても、結局は「送料1円」「送料分ポイント還元」など不適正な競争に陥るだけである。
・Web通販は「送料無料」にしないと検索上位に表示されない等の事情がありやむなく送料無料にしている。
・通信販売事業者によっては取扱い商品が多岐に渡り、商品によって送料が弊社負担、または仕入先負担(メーカー負担)のケースがあり、一概に「送料弊社負担」とは言いきれない状況となっている。

また、意見交換会では、「仮に規制するとしたら」という条件付きで、荷主側から以下のような提案があった。

意見交換会における荷主側の提案
一般社団法人セーファーインターネット協会 ・仮に「送料無料」表示の見直しに取り組む場合には、国内で営業する全事業者が一斉に服するルールとして、かつ、表現の幅は広く認める(「送料込み」「送料当社負担」「送料●円」など)ルールとすべき。
新経済連盟 ・消費者の輸送コストへの意識を変えるのであれば、直接的に消費者に輸送コストについて周知啓発する方が効果を期待できる。
日本通信販売協会
(JADMA)
・送料無料が消費者に広まっている要因は、消費者の利用が圧倒的に多い大手ECモールが出店者の負担のもとに送料無料をうたっていることや、小売以外のサブスクリプション型サービスを含む有料会員制度によって運送コストを回収することで送料無料をうたっていることなどが考えられる。まずはそういったサービスを提供している事業者を対象に限定的な規制をすべきである。
・もし法律で「送料無料表示」を禁止するのであれば、相応の準備期間を用意し、各種チラシやCM広告の修正などの変更費用を補助すべき。万が一、法規制化を検討する場合は「送料弊社(社名)負担」等、コスト負担を表示するよう求める規制を希望。
・通販事業者だけでなく、プラットフォーマー、配送サービス無料をうたう店舗型小売業者も規制対象に含め、公正な競争環境を実現して欲しい。

意見交換会を経て、「物流業界 VS 荷主」の構図の中で対立している論点が明確となった。今後、消費者庁がこれらの論点に配慮しながら持続可能な物流の実現に向けて「送料無料」表示の規制にどのような形で踏み込むのか、注目される。

もっとも、現段階での消費者庁の取組みは、2023年6月2日に我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議が公表した「物流革新に向けた政策パッケージ」で示された3つの施策(1)商慣行の見直し、(2)物流の効率化、(3)荷主・消費者の行動変容のうち、(3)の一部に過ぎない。「物流の2024年問題」の解決の本命は(1)の施策のうち「荷主・物流事業者間における物流負荷の軽減」(荷待ち、荷役時間の削減等)に向けた規制的措置等の導入や、(2)の施策のうち「物流DX」()にある。「物流の2024年問題」の解決に向け、官民一体となった取り組みが不可欠となってこよう。

 物流革新に向けた政策パッケージでは、「物流DX」の推進施策として、自動運転、ドローン物流、自動配送ロボット、フィジカルインターネットなどが示されている。


荷役 : 貨物の輸送機器への積み込みや荷下ろし、または倉庫等への入庫・出庫などの作業の総称。
物流DX : DXはデジタルトランスフォーメーションの略で、機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでのあり方を変革することを指す。
フィジカルインターネット : 貨物情報や車両・施設などの物流リソース情報について、企業間情報交換における各種のインターフェイスの標準化を通じて、企業や業界の垣根を越えて共有し、貨物のハンドリングや保管、輸送経路等の最適化などの物流効率化を図ろうとする考え方(総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)より引用)






2023/10/03 【新任役員向けトレーニングプログラム】機関投資家が重視する指標(ROE,ROIC)について の更新

下記の【新任役員向けトレーニングプログラム】につき、法令等の改正や実務動向の変化に対応するため、講義内容(講師ならびに動画およびレジュメのすべて)を更新いたしました。本動画は新任役員向けトレーニングプログラムの受講の契約をされている方のみが閲覧可能です。

概略

投資家は、常に「ROE(自己資本利益率)」や「ROIC(投下資本利益率)」という用語を口にします。上場企業の経営陣の中には、なぜ投資家がそこまでこれらの用語にこだわるのか理解できないことがあるかもしれません。そこで本講義では、なぜ投資家がROEやROICを重視するのかについて、資本コストの概念を用いて解説します。また、一部ではROEとROICが混同されるいるケースを見かけますので、両者の類似性と違いについて説明し、最後に、ROICを実際の事業戦略にどのように役立てていくかについて解説します。

【講師】
柏総合研究所 辻本 臣哉
一橋大学経済学部卒業。ランカスター大学大学院修了(金融学修士)。1989年東京海上火災保険入社。1991年東京海上MC投資顧問(株)で、アナリスト業務を開始、その後アナリストのヘッドを務める。2001年明治ドレスナー・アセットマネジメント(株)に入社。同社調査部長を経て、2007年RCMアジアパシフィック(在香港、現アリアンツ・グローバル・インベスターズ)に、アジア地域(日本を含む)の調査統括として入社。2011年ニッセイアセットマネジメント(株)に移り、2012年にシンガポールに赴任。2013年から、ニッポン・ライフ・グローバル・インベスターズ・シンガポールCEO。10年以上に渡り、アジアおよびグローバルエマージング株を運用する会社を経営する。2023年に帰国し、柏総合研究所を設立、代表取締役に就任。

委員歴
日本CFA協会理事(2012年‐2013年)
経済産業省「伊藤レポート」委員(2013年‐2014年)
「シンガポール・スチュワードシッププリンシパル」委員(2016年‐2023年)
Ambassador of Lancaster University (Japan President) (2022年‐)

資格
日商簿記1級(1989年)
日本証券アナリスト(CMA)(1992年)
中小企業診断士 (資格返上)(1993年)
CFA協会認定アナリスト(CFA)(1999年)
米国公認会計士(Certificate)(2003年)
税理士試験科目合格 簿記論、財務諸表論

所属学会
日本金融学会、証券経済学会、日本経営財務研究学会、日本ファイナンス学会、日本インベスター・リレーションズ学会

【講義時間】29分33秒

【目次】
1 資本コストを意識した経営
(1)コーポレートガバナンスコード
(2)投資家がROEやROICを重視する理由
2 ROE,ROICの構造
(1)株主価値と企業価値
(2)ROEと株主資本コスト
(3)ROICとWACC
3 事業戦略とROIC
(1)事業部門別ROIC
(2)ROICの持続性
(3)ROICの改善

講義資料 機関投資家が重視する指標(ROE,ROIC)について.pdf(767KB)
講義

機関投資家が重視する指標(ROE,ROIC)について
newseminar18062

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2023/10/02 企業への影響は?GPIFがインパクト投資への方針示す

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2017年にESG投資を開始してから6年が経過した。日本におけるESG投資の隆盛は、間違いなくGPIFによるESG投資がきっかけになったと言える。そのGPIFは、毎年発行しているESG投資の活動報告(以下、活動報告)の2022年度版を8月25日にリリースしている。活動報告の一つとして、200兆円の運用残高を持つGPIFによるESG推進活動の効果測定があり(47ページ~)、2022年度は国内株式のESG指数を中心にTOPIXの収益率を下回ったものの、運用開始(2017年6月等)以来で見ると、TOPIX等の収益率を上回る結果となったという。


ESG投資 : 「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」に優れた企業に投資すること。

今年の活動報告の中で、ESG推進活動の効果測定とともに注目されるのが、・・・

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2023/10/02 企業への影響は?GPIFがインパクト投資への方針示す(会員限定)

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2017年にESG投資を開始してから6年が経過した。日本におけるESG投資の隆盛は、間違いなくGPIFによるESG投資がきっかけになったと言える。そのGPIFは、毎年発行しているESG投資の活動報告(以下、活動報告)の2022年度版を8月25日にリリースしている。活動報告の一つとして、200兆円の運用残高を持つGPIFによるESG推進活動の効果測定があり(47ページ~)、2022年度は国内株式のESG指数を中心にTOPIXの収益率を下回ったものの、運用開始(2017年6月等)以来で見ると、TOPIX等の収益率を上回る結果となったという。


ESG投資 : 「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」に優れた企業に投資すること。

今年の活動報告の中で、ESG推進活動の効果測定とともに注目されるのが、GPIFによるインパクト投資への取り組み方針が示されたことだ。活動報告には、GPIFのインパクト投資に対する考え方が「理事長インタビュー」という形で掲載されており(8ページ参照)、「近年、社会課題の解決を目的に行うインパクト投資への注目が高まっていますが、インパクト投資についてどうお考えですか」という質問に対し宮園理事長は、GPIFには年金制度の安定への貢献のみが唯一の使命であり、それ以外の目的のために運用を行う「他事考慮」が法令で禁止されているため、社会・環境に対するポジティブインパクトも利益と同時に追求する投資は行えない旨、回答している。


インパクト投資 : 社会問題・環境問題を解決することを目的として投資すること。

その一方で宮園理事長は、社会・環境に対するインパクトが収益やコストを生み、企業価値に影響を及ぼすことから、インパクトの計測を重視しているとも述べている。既にGPIFは、投資しているESG債の対象プロジェクトのインパクトの計測を開始しており、今年度からは「スチュワードシップ活動・ESG投資の効果測定プロジェクト」を実施するという。

このようにインパクトの測定には積極的なGPIFだが、上記のとおり、結局のところ、厚生労働省の積立金基本方針の改訂によって「他事考慮」が可能にならない限り、インパクト投資を行うことは今後もない。GPIFによる投資はあくまで年金制度の安定化のための「金銭的リターン」のみを追及することになるが、ESG投資の延長線上として、付随して生じるインパクトの計測は充実させていくというのがGPIFのスタンスと言える。

このようにGPIFがインパクトの計測には積極的に取り組む姿勢を示しているのは、昨今のインパクト投資の盛り上がりとともに、国連のPRIなどによるGPIFに対するインパクト投資への期待を意識してのものと考えられる(2023年8月7日のニュース「インパクト投資の普及に向けGPIFにプレッシャー、企業の開示負担増加のおそれも」参照)。GPIFは社会環境インパクトを目的にできないというルールがある以上、GPIFがインパクトを出していないという理由で当該企業を投資対象から外すことはないが、「インパクトの計測は行うとともに充実させる」旨の方針を示している以上、今後は“間接的”に投資家や企業によるインパクトの計測やインパクトの創出が重視されるようになることは間違いないだろう。


PRI : (国連)PRIとは「(United Nations) Principles for Responsible Investment」の略で、機関投資家に対し、投資判断プロセスにESGを反映することや、投資対象企業にESGに関する情報開示を求めることなどを提唱するESG投資の世界的なプラットフォーム。PRIに署名した機関投資家は、国連に投資の状況を報告する義務が生じるため、ESGを重視した投資を実践せざるを得ない。

2023/09/30 【2023年10月の課題】2023年6月株主総会 議決権行使結果の個別開示を踏まえた機関投資家の動向

2023年10月の課題

本年6月総会に係る主要機関投資家の議決権行使結果の個別開示を踏まえ、以下3つの観点から機関投資家の動向について検討してみてください。

① 取締役選任議案(会社提案)に対する機関投資家の行使判断
② アクティビストによる株主提案に対する機関投資家の行使判断
ストラテジック・キャピタルの株主提案(文化シヤッター、極東開発工業、タチエス、日本証券金融)を題材とします。
③ 気候変動に関する開示を求める株主提案
本年も電力会社(東京電力HD、中部電力、関西電力、電源開発)やメガバンク(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG)など多数確認されています。

アセットマネジメントOne
https://www.am-one.co.jp/company/voting/
大和アセットマネジメント
https://www.daiwa-am.co.jp/company/managed/voting.html
日興アセットマネジメント
https://www.nikkoam.com/about/vote/results
野村アセットマネジメント
https://www.nomura-am.co.jp/special/esg/responsibility_investment/vote.html
ブラックロック・ジャパン
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/about-us/important-information/voting
三井住友DSアセットマネジメント
https://www.smd-am.co.jp/corporate/responsible_investment/voting/report/
三井住友トラスト・アセットマネジメント
https://www.smtam.jp/company/policy/voting/result/
三菱UFJ国際投信
https://www.am.mufg.jp/corp/responsible/stewardshipcode.html
三菱UFJ信託銀行
https://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/about_stewardship.html
りそなアセットマネジメント
https://www.resona-am.co.jp/investors/giketuken.html

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2023/09/29 2023年9月度チェックテスト

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【問題1】

有価証券報告書の【事業等のリスク】に地政学的リスクを記載している会社は少なくないが、「台湾有事」に関連して「台湾」「中国」といった固有名詞を記載している会社はまだない。


正しい
間違い
【問題2】

東京証券取引所は2023年3月31日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を公表し、プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社に対し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を求めているが、PBRが1倍以上の会社では当該要請につき特段対応する必要はない。


正しい
間違い
【問題3】

社外取締役の再任議案は、在任期間が「11年」までは反対が少ないが「12年」を超えると反対が大きく増える傾向にある。

正しい
間違い
【問題4】

エクイティ・スプレッドは小さければ小さい方が望ましい。


正しい
間違い
【問題5】

台湾有事という中国発の地政学的リスクの高まりと米中対立の深刻化といった政治的要因、あるいは政治的要因がもたらす将来の中国経済への影響を懸念した欧米の投資家が、中国株式市場から撤退を始めている。その資金が日本の株式市場に回ってきており、日本の株式市場における最近の株高の要因の一つになっている。


正しい
間違い
【問題6】

株価を向上させるための方策として自己株式取得や配当の実施があるが、いずれも分配可能額規制に注意する必要がある。


正しい
間違い
【問題7】

政策保有株式の株価が高くなることは、経営トップ(社長、会長)の選任議案が反対推奨される可能性が高まることを意味する。


正しい
間違い
【問題8】

海外投資家の持株比率が小さい上場会社であっても、台湾有事リスクを回避するための海外(特に欧米)機関投資家による“日本株特需”を取り込むためには、和文の決算短信を開示してから1か月以内に英文の決算短信を開示すべきである。


正しい
間違い
【問題9】

東証のプライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社であれば、有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】の欄に「資本コストや株価を意識した」記述があってしかるべきと言える。


正しい
間違い
【問題10】

東証内に設置された「四半期開示の見直しに関する実務検討会」が検討中の新たな四半期決算短信(1Qと3Q)ではCF計算書の開示が必須となる見込みである。


正しい
間違い

2023/09/29 2023年9月度チェックテスト第10問解答画面(不正解)

不正解です。
東証内に設置された「四半期開示の見直しに関する実務検討会」が検討中の新たな四半期決算短信(1Qと3Q)では、CF計算書は投資判断に有用な情報として積極的な開示を要請するものの必須とはされない見込みです(以上より問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年9月27日 新四半期決算短信、1Q・3Qで増す“負担”の内容(会員限定)

2023/09/29 2023年9月度チェックテスト第10問解答画面(正解)

正解です。
東証内に設置された「四半期開示の見直しに関する実務検討会」が検討中の新たな四半期決算短信(1Qと3Q)では、CF計算書は投資判断に有用な情報として積極的な開示を要請するものの必須とはされない見込みです(以上より問題文は誤りです)。

こちらの記事で再確認!
2023年9月27日 新四半期決算短信、1Q・3Qで増す“負担”の内容(会員限定)

2023/09/29 2023年9月度チェックテスト第9問解答画面(不正解)

不正解です。
東証プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社は、東証から「資本コストや株価を意識した経営の実現」を要請されている以上、有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】の欄に「資本コストや株価」についての記述があってしかるべきと言えますが(問題文は正しいです)、実際はまだまだ十分に開示されているとは言い難い状況です。

こちらの記事で再確認!
2023年9月20日 有報における「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」状況(会員限定)

2023/09/29 2023年9月度チェックテスト第9問解答画面(正解)

正解です。
東証プライム市場上場会社およびスタンダード市場上場会社は、東証から「資本コストや株価を意識した経営の実現」を要請されている以上、有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】の欄に「資本コストや株価」についての記述があってしかるべきと言えますが(問題文は正しいです)、実際はまだまだ十分に開示されているとは言い難い状況です。

こちらの記事で再確認!
2023年9月20日 有報における「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」状況(会員限定)