正解です。
2022年10月1日から施行される出生時育児休業制度によれば、会社は一定の制約のもと休業中に就業させることも可能となります。もっともこの制度を用いて残業させることまでは認められていません。
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2022年9月7日 男性育休取得率アップの切り札になる可能性 「出生時休制度」が来月から施行(会員限定)
正解です。
2022年10月1日から施行される出生時育児休業制度によれば、会社は一定の制約のもと休業中に就業させることも可能となります。もっともこの制度を用いて残業させることまでは認められていません。
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2022年9月7日 男性育休取得率アップの切り札になる可能性 「出生時休制度」が来月から施行(会員限定)
不正解です。
統合報告書における人的資本の開示例を調べてみると、女性の管理職(マネージャー職)の比率をインプットとして扱っている企業もあれば、アウトカムとして扱っている企業もあることが分かります(問題文は正しいです)。例えば、BIPROGYは女性管理職比率を「インプット」としていますが、塩野義製薬は女性マネジャー比率を「アウトカム」としています。統合報告といった任意開示でも未だ開示実務は定まっていない状況と言えます。
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2022年9月6日 人的資本開示、現時点における「インプット」「アウトカム」の開示事例(会員限定)
正解です。
統合報告書における人的資本の開示例を調べてみると、女性の管理職(マネージャー職)の比率をインプットとして扱っている企業もあれば、アウトカムとして扱っている企業もあることが分かります(問題文は正しいです)。例えば、BIPROGYは女性管理職比率を「インプット」としていますが、塩野義製薬は女性マネジャー比率を「アウトカム」としています。統合報告といった任意開示でも未だ開示実務は定まっていない状況と言えます。
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2022年9月6日 人的資本開示、現時点における「インプット」「アウトカム」の開示事例(会員限定)
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統合報告書における人的資本の開示(人材育成方針と整合的で測定可能な指標の開示)にあたり、女性の管理職(マネージャー職)の比率をインプットとして開示している企業もあれば、アウトカムとして開示している企業もある。
人的資本の開示にあたっては、「開示事項」を出発点にして開示事項に個別に対応していくよりも、まず自社の経営戦略と人的資本への投資や人材戦略の関係性(統合的なストーリー)を検討したうえで具体的な開示事項を検討する方が望ましい。
不正解です。
SpotifyやSlackがニューヨーク証券取引所への上場時に行った「ダイレクトリスティング」(未上場企業がIPOせずに証券取引所に上場する方法)は、日本では杏林製薬(1999年4月上場)の事例があります。たった1社だけですが、日本で実例がないわけではありません(問題文は誤りです)。
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2022年9月1日 ダイレクトリスティング“解禁”なら、CVCの出口戦略への影響は必至(会員限定)
正解です。
SpotifyやSlackがニューヨーク証券取引所への上場時に行った「ダイレクトリスティング」(未上場企業がIPOせずに証券取引所に上場する方法)は、日本では杏林製薬(1999年4月上場)の事例があります。たった1社だけですが、日本で実例がないわけではありません(問題文は誤りです)。
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2022年9月1日 ダイレクトリスティング“解禁”なら、CVCの出口戦略への影響は必至(会員限定)
2022年8月30日に内閣官房の新しい資本主義実現本部事務局から人的資本可視化指針が公表され、上場会社各社では同指針の読み込みが進んでいる。多くの会社で聞かれるのは、「分かりづらい」「結局何をすればよいのか分からない」という声だ。
その原因は、下記のとおり、人的資本可視化指針の体裁や方針そのものの位置付けへの誤解にある(2022年8月19日のニュース「人的資本開示に悩む上場会社に経産省が助け舟、入会は今週水曜正午まで」参照)。
(体裁が抱える問題点)
・「報告書形式」ではなく「スライド資料形式」であること
・強調表示の赤字が多すぎるため、かえって何が重要なのかが分かりにくいこと
・本文のほかにコラムや参考情報が混在しており、指針の構成、全体像、流れを掴みづらいこと
(位置付けへの誤解)
・開示指針そのものではないこと(もっとも、「具体的な開示事項(定性的事項・指標・目標)の検討に際しての留意点」が26ページから28ページにかけて掲載されており、また、本指針の付録では他社事例も紹介されている)
・人材戦略構築の指針ではないこと(人材戦略の構築については、本指針ではなく、人材版伊藤レポート(2020年9月に公表)と人材版伊藤レポート2.0(2022年5月に公表)で詳説されている)
体裁の問題についてはパブコメにも意見が寄せられていた(意見の詳細は2022年8月19日のニュース「人的資本開示に悩む上場会社に経産省が助け舟、入会は今週水曜正午まで」参照)ものの、確定版では大きな変更は加えられなかった。しかし、人的資本可視化指針は、上場会社が人的資本開示を行ううえで、現時点で唯一の拠り所となる公的指針である以上、いかに読みづらくても解読せざるを得ない。
本指針を読み進めるにあたりまず意識しておきたいのが、「人的資本開示」の中身だ。一口に「人的資本開示」と言っても、「a 制度開示である有価証券報告書での開示」と「b 統合報告書、サステナビリティレポート、中期経営計画、IRウェブサイト、サステナビリティウェブサイトなどの任意開示における開示」の2種類がある。aは最低限必須となる事項(*)であり、bは上場会社各社の独自の判断により開示事項を決めることになる。両者を区別しながら読み進めないと、本指針の理解はより困難となる。なお、bの任意開示として考えられる開示内容や他社事例は本指針に合わせて公表された「付録」を参考にされたい。
本指針の中核と言えるのが、「人的資本の開示を巡るアプローチ」だ。これには2つのアプローチがある。1つ目が、「開示事項」を出発点にして開示事項に個別に対応していくアプローチである(本指針の16ページの一つ目の●。以下、「開示ベースアプローチ」と称する)。この開示ベースアプローチによると、まずは「制度開示で要請されている事項や、国内外の開示基準等に定められている各開示事項」を特定したうえで、それらの開示事項への対応を図ることになる。この開示ベースアプローチは、「開示」という“ゴール”を見据えながら対応を図るため分かりやすいというメリットがあるものの、お勧めできない。なぜなら、開示ベースアプローチでは、自社の人材戦略を深掘りすることなく、「開示」すること自体はできてしまうからだ。それは、自社の人材戦略を見直す絶好の機会を失うことを意味する。そもそも、人的資本開示の目的は「開示」そのものではなく、開示を通じて投資家との対話を活性化することで、人材戦略をブラッシュアップし、人的資本という無形資産が持つ価値を経営者に改めて認識させ、企業の付加価値を向上させるというサイクルを実現することにある(本指針の7ページを参照)。日本企業には、人件費はコストに過ぎず、安ければ安いほど良いという発想の経営者が未だに少なくないが、そのような経営者に発想の転換を促し、自社の人材戦略を見直すまたとないチャンスを逃してはならない。
そこで本指針が勧めるのが、開示事項を最後に検討するアプローチだ。具体的には、①まず自社の経営戦略と人的資本への投資や人材戦略の関係性(統合的なストーリー)を検討したうえで、②「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの要素をベースとして、具体的な開示事項を検討することになる(本指針の16ページの二つ目の●。以下、「戦略ベースアプローチ」と称する)。戦略ベースアプローチでは、経営者に人材戦略を再検討させることから出発するため、経営者は否が応でも人的資本の重要性に目を向けざるを得ない。経営者がこれまでの発想を転換することは決して簡単なプロセスではないが、そのプロセスを経て苦労して導き出した人材戦略は、投資家に対しても説得力を持つものとなっているはずだ。この戦略作りの具体的な方法は、本指針ではなく、人材版伊藤レポートおよび人材版伊藤レポート2.0に詳説されているので参照されたい。
ただし、戦略ベースアプローチだけでは、「a制度開示である有価証券報告書での開示」で必要とされる開示事項を導き出せない可能性もある。自社の人材戦略が有価証券報告書の求める開示項目に沿うものとなっているとは限らないからだ。また、比較可能性の観点からは、他社が通常開示するであろう事項は自社としても開示しておく必要がある。さらに、戦略ベースアプローチだけでは他社が開示していない項目を自社だけが開示することになる可能性があるが、開示で目立ってしまうことは避けたいというスタンスの会社も少なくないはずだ。このように考えると、戦略ベースアプローチを基本としながらも、開示というアウトプットにも目配りをしていくという手法がベストプラクティスと言えるだろう。この点を念頭に置きながら(人材版伊藤レポートを参照しつつ)本指針を読み進めていけば、本指針を有効活用することができるようになるはずだ。
気候変動リスクというと、「非財務情報」の典型のように捉えられているのが現状だろう。実際、直近の有価証券報告書における気候変動リスクに関する開示は、いわゆる非財務情報と呼ばれる【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】【事業等のリスク】を中心に行われている(2022年7月6日のニュース「【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】【事業等のリスク】で“4つの柱”の記載が急増」参照)。一方、財務情報(財務諸表)における気候変動開示の充実は話題にすらなっていない感がある。しかし、企業の経営陣は、「気候変動リスク=非財務情報」という固定観念は捨てる必要がある。
「気候変動リスク=非財務情報」という認識が広がっているのは、・・・
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気候変動リスクというと、「非財務情報」の典型のように捉えられているのが現状だろう。実際、直近の有価証券報告書における気候変動リスクに関する開示は、いわゆる非財務情報と呼ばれる【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】【事業等のリスク】を中心に行われている(2022年7月6日のニュース「【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】【事業等のリスク】で“4つの柱”の記載が急増」参照)。一方、財務情報(財務諸表)における気候変動開示の充実は話題にすらなっていない感がある。しかし、企業の経営陣は、「気候変動リスク=非財務情報」という固定観念は捨てる必要がある。
「気候変動リスク=非財務情報」という認識が広がっているのは、気候変動リスクが中長期的なものであるため、将来的に企業にどのような影響を及ぼすかを見積もり、それを財務諸表で数値として認識することが難しいからだ。また、財務諸表は会計監査の対象となるため、計上した数値について合理的、客観的な証拠を提示することが必要となるが、見積もりの不確実性が高い気候変動リスクではそれもできない。
企業に与える重要なリスクが財務諸表に反映されていないと、投資家は企業価値を正しく把握することが困難となる。そこで、この状態を補完するために非財務情報の開示を充実させることが重要となる。これは気候変動リスクに限らず、人的資本に関する非財務情報などについても同様だ。社内の優秀な人材等の無形の資産が財務諸表に反映されていなければ、やはり投資家が企業価値を正しく把握することは難しくなる。
非財務情報を充実させる目的はあくまで財務情報を補完することだが、経営陣は、非財務情報と財務情報の“つながり”を意識する必要がある(2022年4月25日のニュース『サステナビリティ情報と財務情報の「コネクティビティ」』参照)。非財務情報は財務諸表と別の書類で開示されるのではなく、有価証券報告書においてワンセットで開示される。これは、気候変動リスク等は時間の経過とともに企業価値に影響を与え、財務諸表に取り込まれていくからに他ならない。すなわち、非財務情報は財務諸表と関連している必要があり、非財務情報だけが“独り歩き”しても、投資家に企業価値を伝える開示とはならない。
例えば、非財務情報で開示されている気候変動リスクが既に顕在化している、あるいは、気候変動に対応するための経営戦略に基づく事業計画が実行され、その見通しが予測可能である場合は、その内容を財務諸表の数値に反映させる必要がある。また、気候変動の影響が経営計画に反映されているのであれば、将来のキャッシュ・フローの予測に影響を与えるため、繰延税金資産の回収可能性や、減損損失の測定などの会計上の見積りに影響を与えることになる。このほか、脱炭素を推進することで子会社の取得、売却などの企業再編行動に至ったといった情報の開示も、非財務情報と財務情報のつながりを示す典型例と言える。要するに、非財務情報で開示した内容が財務情報と結びつく場合、その結びつきを積極的に開示することが投資家にとって分かりやすい開示ということになる。
減損損失の測定 : 減損を実施するか否かの判定は、減損の兆候があると判定された資産グループについて、その資産グループが稼ぎ出す「割引前」(将来の金利にあたる部分は差し引かない)の将来キャッシュ・フロー(資産グループを継続して使用することによる資金収支と、資産グループの処分による資金収支を合わせた金額)の総額が帳簿価額を下回っていないかを確認することにより行う。割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価格を下回っていれば、その資産グループは減損損失計上の対象となる。減損損失は、将来キャッシュ・フローを現在価値に直して測定する。
会計上の見積り : 繰延税金資産の回収可能性の判断、減損会計における将来キャッシュ・フローの見積りなど、財務諸表を作成するにあたって必要になる様々な見積りのこと。
気候変動リスクが財務諸表に反映されている開示事例としては、以下のものが挙げられる。
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IFRS財団は既に今から2年前の2020年11月、「気候関連問題が財務諸表に与える影響」と題した教育的資料を公表し、その中で、気候関連問題に重要性があると企業が判断をするのであれば、(会計基準である)IFRS基準にある要求事項に基づいて気候関連問題の影響を認識・測定するとともに開示をしなければならないことを明示している。現在の日本では、「気候変動」関連の開示というと、非財務情報における開示の充実ばかりが注目されるが、非財務情報だけではなく、非財務情報と財務情報のつながりを意識した開示を求めるということがISSB(国際サステナビリティ基準審議会)を設立したIFRS財団の当初からのコンセプトであるという点、認識しておきたい。
ISSB : 資本市場向けのサステナビリティ開示の包括的なグローバル・ベースラインを開発するため、IFRS財団が2021年11月に設立した団体。